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王様の復活!

 
この週末は「暖かくなる」との予報があり、「針」の予約もしていたので出かけません。
 
早く滝が氷瀑になってくれないかなぁと楽しみにしてて、そろそろいいか、と思っていた頃に気温が上昇されるとチョット凹みます。せっかくの造詣が崩れてしまう場合もあるので.....。
 
ま、そんなわけで機材の方を......。年末に入手していたZEISS IKONのSuper Ikonta 531/2です。

見ての通りの蛇腹カメラです。当然、フィルム機ですが、中判フィルムカメラの中で(パノラマを除けば)一番大きい6×9フォーマットです。 通常の35mmフィルム機だと1枚のサイズは切手2枚程度ですが、こいつはスマホの液晶画面ぐらいあります。それだけ大きいフィルムで撮るとなると、機体も大型化してしまうのが普通ですが、この場合は蛇腹カメラなのでコンパクトにたためるのが嬉しいです。
 
スーパーイコンタは「カメラの王様」と称されていた頃もあったそうで、下のは、適当にテーブルで撮ったのでその威厳が伝わりませんが(スミマセンね、手抜きで)、実際、その質感は最近入手している他のカメラとはチョット違いますね。

現物を見ての第一印象は「小さい.....」ということでした。「ホンモノは、写真に撮ると、その大きさが分かり難くなるもの」と「なんでも鑑定団」で解説されていたのを思い出しました(笑)。
 
入手したのは年末頃でしたが、しばらく、この手のカメラの手入れの仕方をネットなどで調べていたので直ぐにはとりかかれませんでした。 で、ようやく......。

この手の蛇腹カメラは、裏側から手をいれると前面のレンズユニットがコロリと外れるようになっています。
 
この中にレンズ、絞り機構、シャッター機構など、主要メカ部が盛り込まれているので、ある意味、蛇腹カメラというのは『整備しやすい』カメラだと言えるでしょう。
 

この機体はスロー側が「遅すぎる」状態でした。この世界では「粘る」などと言います。実際、中のオイルやグリースなどの油脂が古くなったり、ゴミが混入したりして固くなったりしているのが原因です。
高速側は問題ない場合が大半なので騙し騙し使っても問題ないのですが、気分が悪いので、レンズの手入れも含めて分解整備してしまいます。こうして分解していく途中でレンズも外していくので、併せて手入れするのは都合良いのです。 ピントを合わせるときにリングをまわすと粘性感のある「ネト-」とした手感があると思いますが、あれもグリースのせいです。ヘリコイドグリースというやつです。今回はそれも洗浄、交換しました。
 
バラす時にできるだけマーキングを入れますが、初めての機体の場合は、「アレ、ズレちゃった」となることもあります。基本的に素人なので(笑)。なので、いずれにしても最後のピント調整は必須。

こうしてフィルムに焼き付けられる位置に磨りガラスを当ててその像をルーペで見ながら、遠くの鉄塔とか見ながら「無限遠」をベースに調整します。
 
スーパーイコンタは、Zeiss自慢のドレーカイル式距離計が組まれています。簡単に言うと、青の後ろにファインダーがあって、真っ直ぐ「青」を通した像と、「黄→赤」を通した像を一致させるようにピントを合わせる距離計です。黄色は下のレンズユニットと連動し、レンズの動きに合わせて「黄→赤」を変化させています。 簡単に.....とか言いながらもややこしいですね(笑)。

 
分解して、動きを見ていく中で以下のことが分かりました(こういう点までネット情報ではとれなかったので)。

①赤矢印をまわすと赤丸の中のプリズムが動き、一方、青のピンがレンズの周りを動きます。②この青ピンと黄色のレンズが(別部品で)固定され、青の動きに合わせてレンズが回転。③レンズはネジを切った金属輪に固定されているので、回転に伴い前後に移動。それでレンズが前後に動いてピントが調整される。と。
また、①の赤と青の動きはクラッチで接続され、ピンクのネジを緩める(外さない)と、断続できることが分かりました。
 
以上より、調整は以下のようにやります。
A) ピンクを緩めて赤を回し、ドレーカイル距離計を覗きながら二重像を一致させ、距離計だけを合わせる。
B) 上の写真で示したフィルム面に映った像を見ながら、黄色のレンズだけを回してピントだけを合わせる。
 ※当然、AとBで合わせるターゲットは同じもの(なるべく遠いもの)にしています。
C) 上記状態が距離目盛の「∞」となるよう青のピンを回す。
この状態で、ピンクを締め込み、②の青と黄を連動させるリングを取り付けると、無限大で距離計とピントが合った状態で固定されることになります。ネットでも手順が検索できなかったので100点の正解かどうかわかりませんけど、間違ってはいないと思います。
 
 
 ........面倒ですね。ま、これが面白い、という世界があると思っていただければ(笑)。
 
ついでにレンズも。

これが..........
 
こうなりました。

Zeissのレンズはコーティングされたものに赤い「T」が書かれるため、この機体のはコーティング済みなのですが、それが劣化して剥離。まだらになっていました。悩んだ結果、それを極力、はがすことにしました。代わりに何かのフードをつけてフレアなど対策するようにするしかありません。
 
他の部分も掃除し、オープンボタンを押した時の挙動も滑らかになりました。
 
最初はロックが外れる程度の動きでしたが、「ガショーーン」と自立してくれるようになりました。
何か昔の「合体ロボット」を見ているような気分の高揚を感じます(笑)。
 
ちなみに、昨日、テスト撮影しフィルム現像中。
結果が出るまでに1週間かかるんですよねぇ。
本番ならともかく、調整中は、せめて2~3日で仕上がる手段があると助かるのですけど。
 
 
【ついでのハナシ】
今日は会社から非常時の安否確認システムのテスト送信があり、携帯に『10時に』送られてくるメールに『1時間以内に』返信しなければなりません。
日付も時間も指定され、更に1時間以内に返信となると、ただのシステム側の確認と各人の携帯などとつながるか確認するだけの意味しかないです。それなら平日の昼休みとかにやればいいのに.......。 
これだけキッチリと予定を組まれては、この確認システムが個人の様々なライフスタイルの中でどんな不具合を生む可能性があるのか調査することはできないです。本当に「有事に備える」つもりなら、そういう不具合を洗い出すような状況を敢えて盛り込む必要があり、「1時間以内に」などと100%の返信を望むのでなく、「30%が返信不可となった、50%の返信が6時間以上遅れた、その原因は......」と、システムの不備を正していくべきと思うのですが.............ま、体裁が整っていればイイということなのでしょうね。
 

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